■ ID | 613 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 武甲山(埼玉県)に生育する絶滅危惧植物ミヤマスカシユリの遺伝的多様性に関する研究 |
■ 著者 | 三輪誠
埼玉県環境科学国際センター アマウリ・アルサテ メキシコ州立自治大学 小川和雄 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2006 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第70回日本植物学会、平成18年9月14日 |
■ 抄録・要旨 | ミヤマスカシユリは、埼玉県西部にある武甲山に自生する野生のユリである。ミヤマスカシユリの自然個体群は、石灰石の採掘や、シカやサル等による食害による悪影響を受け、同種は環境省および埼玉県が編纂したいずれのレッドデータブックでも、絶滅危惧TA類としてリストアップされている。
ミヤマスカシユリの保全を効果的に実施するためには、同種の繁殖・交配様式や遺伝的多様性等の状況を、基礎的知見として把握する必要がある。そこで、本研究では、葉緑体DNAマーカーとISSRマーカーを用いてこれらの状況の一部を調べた。その結果、武甲山に生育するミヤマスカシユリでは、(1)母親の由来が遺伝的に極めて近いこと、(2)主に種子繁殖が行われていること、(3)個体間の遺伝的類似性が高いことが示された。また、現在、ミヤマスカシユリの交配様式を調べるために、マイクロサテライトマーカーの開発にも取り組んでいることを報告した。 |
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